こだま通信「いつかこれも忘れてしまうのかな」2022年11月
- 麗佳 小野
- 2024年11月13日
- 読了時間: 2分
ママのための自然と遊ぶ『はじめのいっぽ』
いつかこれも忘れてしまうのかな
うちの息子はもう小3ですが、小さい頃のことをことごとく覚えていません。旅行も、こだまに通っていたことも、2.3歳の頃のことはもちろん、2年前のことももはや記憶にないくらいです💦
親としては、お金も時間も気持ちもかけて連れて行ったのを覚えていないとがっかりします。が、そんなときに必ず考えることがあります。
都会で育った私ですが、祖母の家が愛媛の山奥にあり、ここにいる間だけは自然遊びをやりつくしました。記憶は曖昧ですが、この体験が根っこになり、私は自然ガイドを志すことになります。
祖母の家の自然度と自宅の都会度のギャップがむしろ違和感を生むことになったのだと今では思っています。もしかすると、記憶にないことこそ、その人の価値観や選択の礎になるのではないでしょうか。なぜなら、記憶にないくらい日常の中に当たり前にあったこと、よくやったことだから。
小3の息子は、木によく登り地面に寝転がり生き物や小さい子が大好きです。記憶はなくとも幼児期の体験が息子の好きなものの礎を築いたのではないかと思えるのです。
今やっていることをいつか忘れてしまう子どもたちの、価値観の元を作れていると思えたら、日々がもう少し輝いて見えてくるのではないでしょうか。忘れちゃっても大丈夫。経験はなくならないのですから。
(自然ガイド REX)
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