こだま通信「子どもにとっては初めての春?」2024年3月
- 麗佳 小野
- 2024年11月13日
- 読了時間: 2分
ママのための自然と遊ぶ『はじめのいっぽ』
子どもにとっては初めての春?
今年も春がやってきましたね。梅が咲き桜が咲くと、あぁようやく冬の寒さから解放されるかなと嬉しくなりまます。その頃になると自然の中もあわただしくなっていきますね。小鳥がさえずり、パートナーを探し、子育てを始めるため巣を作りはじめます。桜に群がっているのを見ると、子育てに忙しいのかな、頑張れ~と応援したくなります。
自然界では、1年しか生きることのできない生物がたくさんいます。
樹木は長寿ですが、草は1年草と呼ばれるものが多く、1年間で発芽から種子散布までを終わらせその命の役目を終えるものが多いです。
虫も、ミツバチのうち働き蜂は約1ヶ月の命と言われていますし、バッタやカブトムシやチョウも寿命は1年未満、成虫でいられるのは数週間から数か月のものが多くいます。
人間に生まれた私たちは、または春がきたなと感じることができますが、1年未満の寿命である草や虫たちは、人生でたった1回の春や夏を過ごします。
そして大人にとっては、いつもの春も、小さな子どもたちにとっては記憶上初めてのキラキラまぶしい春かもしれません。
茶色しかなかった森や畑に緑やピンク、赤や青がちりばめられ、それがきれいで興味深く感じているのかもしれない。それを「ねぇ見てみて、ママ!」という言葉にぎゅっと詰め込んで話しかけているのかもしれません。
そんなことを想像できると、いつもの春が、いつもの子どもたちが違って見えてくるかもしれませんよ。
(自然ガイド REX)
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