こだま通信「自然には勝てない」2023年12月
- 麗佳 小野
- 2024年11月13日
- 読了時間: 2分
ママのための自然と遊ぶ『はじめのいっぽ』
自然には勝てない
今年はいっきに冬がきましたね。いきなり寒くなって森の動物たちも驚いて焦りながら冬支度をしているんじゃないかなと思います。食べ物を集めたり隠したり、毛を冬毛に生え変わらせたり、暖かい場所を探したり、冬は生き物にとって生死を分ける季節です。
冬の寒さも大雨や台風などの天候も、どの木が倒れていくかどの生物が生き残るのかも、すべて自然には勝てないものです。
幼児期に自然の中で遊ぶとそれを全身で感じることができるのではないでしょうか。
水に濡れたら寒い、雪は冷たい、冬の日の太陽は暖かい、生き物との出会いは一瞬で偶然。そんな当たり前の感覚を、子ども時代に体でわかっていくことが大切です。
小学生、中学生になっていくと、作られたもの、目的のあるものに触れることが圧倒的に多くなります。それに慣れすぎると、あたかも誰かが作ったものだけでこの世界ができているような錯覚に陥ることがあります。
大人でも、自然界のことまですべて解明されているはずだと思い込んでいる人に出会うことがあります。でも、本当は人間が理解していることは、自然界のほんの1部なんだと思います。
幼児期からの自然体験の経験度で、そんな経験が根っこにあるかどうかで、大きくなった時の価値観に差が生まれてきます。人にはどうにもならないことがあり、だからこそこの世界はスバラシイのだと感じられる大人になるために、子ども時代を大切にしていきたいものです。
(自然ガイド REX)
コメント